日本での食中毒:病院に行くべきタイミング(外国人向けガイド)
食品を第一に考えたトリアージに加え、日本特有のエスカレーション:薬局の選択肢、診療所/病院での対応、多言語ヘルプライン(東京/大阪/地方)。

食中毒は、「ひどい気分」から「すぐに助けが必要」へと驚くほど急速に変化します。特に水分を摂取できない場合はなおさらです。このガイドは、外国人居住者と旅行者向けの食中毒トリアージフローです。日本での食中毒の適切なタイミング、そして多言語対応の医療機関を迅速に見つける方法(東京と大阪の例と地方で役立つヒント)に焦点を当てています。
重要:この記事は一般的な情報であり、医学的なアドバイスではありません。誰かが混乱している、失神している、呼吸困難になっている、ひどい腹痛がある、あるいは本当に心配な場合は、すぐに救急車を呼んでください。
日本の食中毒:症状、危険信号、緊急事態とは
ほとんどの「食中毒」は実際には急性胃腸炎であり、休息と水分補給で改善します。重要なのは、脱水症状や危険な兆候を早期に発見し、必要に応じて診療所、病院、または救急サービスに連絡を取ることです。
典型的な症状(そしてそれが通常何を意味するか)
一般的な症状には、吐き気、嘔吐、下痢、胃けいれん、そして時には発熱などがあります。軽症の場合、多くの場合、最大のリスクは感染そのものではなく、水分と電解質の喪失による脱水症状です。
外食後に症状が始まった場合は、レストランが原因と考えられますが、検査なしでは確定診断できないことがよくあります。いずれにせよ、まずは水分を控え、今後数時間、症状の推移を注意深く観察することが最優先事項です。
食品優先トリアージ(最初の6~12時間)
- まず水分を補給しましょう。一気に飲むよりも、数分おきに少しずつ飲むほうが効果的です。
- 可能であれば経口補水液を使用してください:嘔吐や下痢を繰り返した場合は、経口補水液が最適です。
- 嘔吐が続いている場合は固形食を中止し、嘔吐が治まるまで水分を摂取することに集中してください。
- 固形物を食べられそうになったら、まずは味の薄いもの(おかゆ、うどん、トースト、バナナ)から始めましょう。
「エスカレートすべきか?」の簡単なルール:液体を吐き出したままにできない、尿があまり出ない、立っているとめまいがする、または血が出るなどの症状が現れた場合は、自宅で対処しようとするのをやめて、医師の診察を受けてください。
危険信号:今日、クリニックや病院に行くべきタイミング
保健当局は一貫して「待たずに」同じ症状を警告しています。米国CDCは、血便、3日以上続く下痢、高熱、水分を摂取できないほどの頻繁な嘔吐、脱水症状(排尿量の低下、口渇、立ちくらみ)などの重篤な症状がある場合は、医師の診察を受けることを推奨しています。 (CDC:食中毒の症状 - いつ助けを求めるべきか)
米国国立糖尿病・消化器・腎臓病研究所(NIDDK)は、激しい腹部/直腸の痛み、黒色/タール状の便、血便/膿便、混乱/精神状態の変化、経口補水液を十分に摂取できない状態も、速やかに医療機関を受診すべき理由として挙げています。 (NIDDK:いつ医療機関を受診すべきか)
緊急標識:救急車を呼ぶ(119)
日本では、火災や救急車は119番に電話してください。以下の場合は、緊急事態として対応してください。
- 重度の脱水症状:失神、立つことができない、混乱、排尿が非常に少ない/まったくない
- 特に子供や高齢者では、何時間も水分を吐き出し続けることができない状態での繰り返しの嘔吐
- 嘔吐物や便に血が混じっている、または便が黒色またはタール状になっている
- ひどいまたは悪化する腹痛、腹部の硬直、または「不釣り合いな痛み」
- 発作、重度の衰弱、または呼吸困難
救急車レベルかどうかわからない場合は、お住まいの地域に電話によるトリアージラインがある場合は、そちらをご利用ください(詳細は下記)。例えば東京では、#7119は24時間年中無休の緊急相談サービスで、救急車の必要性についてアドバイスし、空いている医療機関を案内してくれます。 (板橋区:#7119と医療情報ダイヤル)
高リスクグループ:安全側に傾く
患者が以下の状態にある場合は、早期に(たとえ「中等度」の症状であっても)エスカレーションを行う必要があります。
- 妊娠中
- 赤ちゃん/幼児
- 65歳以上
- 免疫不全または免疫抑制剤を服用している
- 腎臓病、糖尿病、心不全、または脱水が危険なその他の病気を抱えて生活している
外国人住民が日本でクリニック/病院に行くための手順(持参するもの、支払い、予約)
外国人が日本で病院に行く場合、手続きは通常簡単ですが、違いを知っておくと役に立ちます。診療所は予約/順番待ちのルールで運営されていることが多く、支払いは当日が一般的で、処方箋は別の薬局で調剤されることが多いです。
ステップ1:どこに行くかを決める(診療所、病院、救急科)
- 軽度から中等度の場合:近くの診療所(診療所/クリニック)から始めます。内科または消化器内科を探してください。
- 点滴や検査、画像診断が必要な場合:病院の方が迅速に対応してもらえる可能性が高くなります。
- 夜間/休日の症状悪化:市の夜間/休日当番医の情報、またはトリアージライン (東京 #7119、奈良 #7119 など) を使用してください。
日本には医療情報ネット(Navi-i)という全国的な施設検索があります(医療情報ネット「ナビイ」)。所在地やサービス内容、外国語対応、夜間・休日の有無などから医療機関・薬局を探すことができます。 (厚生労働省:Navi-i概要)
ステップ2: 持参するもの(受付で困らないように)
- 身分証明書:パスポート(旅行者)または在留カード(居住者)
- 保険:日本で保険に加入している場合は、健康保険証として登録されたマイナンバーカード、または資格確認書(資格証明書)をお持ちください。日本では、一般的な保険証から移行しました。 (デジタル庁:健康保険証の有効期限と使用期限)
- 現金 + カード:多くのクリニックでは現金が好まれますが、大病院ではカードでのお支払いがより一般的です。
- 服薬リスト:処方箋の写真、または薬の名前とアレルギーを記したメモ
- 翻訳サポート:日本語/英語での症状メモ(簡単なチェックリストでも役立ちます)
受付→診察→会計→薬局までの具体的な流れについては、JNTOの「具合が悪くなった時のガイド」が一般的な流れを解説しており、大病院ではクレジットカードが主流ですが、クリニックでは現金での支払いが一般的です。 (JNTO:受付から会計までの手順)
ステップ3:予約と営業時間外のケア(多くの外国人が驚くこと)
予約:多くのクリニックでは当日受付、または電話/オンライン予約制を採用しています。予約なしで来院した場合でも診察は受けられますが、待ち時間が長くなるか、後日改めて来院するよう指示される可能性があります。
診療時間外:夜間、週末、祝日は、病院を推測するだけでは不十分です。(1) Navi-iの夜間・祝日フィルター、(2) 市の休日当番医リスト、(3) 電話によるトリアージライン(利用可能な場合)などを活用しましょう。
地域によって制度は異なります。東京都では、24時間対応の医療機関情報ダイヤル「ひまわり」(03-5272-0303)と、外国語による医療情報サービス(03-5285-8181、毎日9:00~20:00、多言語対応)を提供しています。 (板橋区:ひまわりと外国語医療情報)
具体的な症状がわからない、今夜どこへ行けばいいのかわからない、日本語でどう説明すればいいのかわからない? LO-PALで地元の日本人にリアルタイムで相談して、あなたにぴったりのアドバイスを受けましょう。
ステップ4:受付で何が起こるか(そしてその後に薬局に行く理由)
通常は、(1)受付でチェックイン、(2)簡単な用紙に記入、(3)呼ばれるのを待ち、(4)医師の診察を受け、(5)レジで支払い、(6)処方箋を調剤薬局に持っていきます。
処方箋(しょうほうせん)を受け取った場合、診療所や病院で薬を直接受け取ることはあまりありません。近くの薬局に処方箋を持って行き、そこで別途料金を支払います。これは日本では普通のことです。
英語/多言語対応の医療サポートを見つける方法(Navi-i、地域のホットライン、#7119、AMDA、JNTO)
病気になった時、本当の敵は「検索コスト」です。10件ものクリニックに電話することなく、英語対応の医師(または多言語対応の医師)を日本で見つける、最も速くて確実な方法を以下にご紹介します。
1) 全国公式検索「医療情報ネット(ナビアイ)」を利用する
Navi-i (医療情報ネット「ナビイ」)は、厚生労働省が運営する全国の病院・診療所・歯科医院・薬局を詳しい条件で検索できるサービスです。 (厚生労働省:Navi-i)
- ナビi(公式検索)へ
- 場所と時間/曜日(必要に応じて夜間/休日)でフィルタリングします
- 診療科で絞り込む(内科 / 消化器内科)
- 施設の言語サポート欄を確認し、電話で確認してください
便利なリマインダー:地方自治体によっては、Navi-iの使い方を段階的に説明したマニュアルを掲載している場合があり、訪問前に電話で営業時間を確認するよう呼びかけています。 (姫路市:Navi-iの使い方)
一部の専門家の情報源では、Navi-i の多言語サポートや、外国語対応、夜間・休日情報が含まれていることも指摘されています。 (日本小児科学会の情報源: Navi-i の機能)
2) 東京:ひまわり + #7119(最速の「どこへ行く?」コンボ)
東京に住んでいる場合は、これらを保存してください。
- ひまわり(24時間医療機関情報、日本語): 03-5272-0303
- 外国語医療情報サービス: 03-5285-8181(毎日9:00~20:00、多言語対応)
- 東京消防庁電話トリアージ: #7119または03-3212-2323(24時間年中無休)
これらは、東京都の各自治体が、医療機関の空き状況を確認し、救急車の出動が適切かどうかを判断するための公式な方法として挙げています。 (板橋区:ひまわり、7119)
3) 大阪:クリニックや薬局に遠隔医療通訳を利用できるか問い合わせる
大阪府は、参加医療機関・薬局(8言語対応)を対象に、24時間対応の多言語遠隔医療通訳サービスを提供しています。府によると、 2025年6月1日以降の委託先変更に伴い電話番号が変更となりましたので、各施設は最新の連絡先をご利用ください。 (大阪府:24時間対応の多言語遠隔医療通訳)
実用的なヒント: 到着したら、「電話通訳を利用できますか?」と尋ね (または示し)、利用可能な場合は施設の通訳ワークフローを使用するようスタッフに依頼します。
4) #7119は地域名です(例:東京、奈良、兵庫)—都道府県名を確認してください
7119番は全国統一ではありません。都道府県によっては、IP電話用の代替番号を設けた独自の番号を運用しているところもあります。例えば、奈良県の7119番は24時間年中無休で、IP電話/ダイヤル回線用の代替番号(0744-20-0119)も記載されています。 (奈良県:7119番の詳細)
メンテナンスのため、サービスが拡大または一時的に番号が変更される場合があります。神戸市は、兵庫県全域で2025年7月11日より「7119」番サービスへの拡大を発表しました(切り替え時間帯には一時的な代替番号が通知されます)。 (神戸市:7119番サービス拡大のお知らせ)
5) AMDA(どこに行けばいいかわからないときの実用的なバックアップ)
AMDA国際医療情報センターでは、多言語相談専用電話番号03-6233-9266を公開しています。受付時間は平日10:00~16:00です。 (AMDA:多言語相談専用電話番号)
6) JNTO日本ビジターホットライン(24時間年中無休、緊急時には居住者にも対応)
JNTOは、観光客向けの情報提供や事故・病気時のサポートのため、24時間365日対応のJapan Visitor Hotline (英語・中国語・韓国語)を運営しています。電話番号は050-3816-2787です。 (JNTO:Japan Visitor Hotline)
救急車を呼ぶとき:何をすべきか(そして言語サポート)
緊急の場合は119番にお電話ください。現在地、状況、患者の詳細についてお尋ねします。多くの救急センターでは通訳サービスを提供していますが、対応範囲は都市によって異なります。
さいたま市は、英語での明確な公式例として、119番は医療上の緊急事態用であり、救急車の出動は無料、電話による翻訳サービスは複数の言語で利用可能(ただし、病院での医療費は別途発生する)と規定しています。 (さいたま市:119番通報+翻訳+費用)
各自治体は、119番通報における「三者同時通訳」についても説明しています。徳島市は、119番通報は無料、出動費用は無料(治療費は別途)とし、三者通訳による業務フローを説明しています。 (徳島市:119番通報における多言語通訳)
ごく最近の例として、和歌山県田辺市では、119番通報に多言語同時通訳システムを導入し、24時間対応を謳っています(2026年2月27日更新)。 (田辺市:119番通報に多言語同時通訳システムを導入、2026年2月27日更新)
豊岡市は、2020年7月1日から119番通報を21言語で対応しており、通訳が交代するまで電話を切らないよう指示している。 (豊岡市消防局:119番通報の多言語対応)
「日本で救急車を呼ぶ 119番 外国人」と検索して、日本語が話せないと不安になった場合、一番安全な方法はとにかく電話をかけ、ゆっくり話し、「救急車をお願いします」と言うことです。多くの地域では通訳サポートがありますが、地方にいる場合は限られている可能性がありますので、はっきりとした目印を示し、電話回線を繋ぎっぱなしにしておきましょう。
薬局 + 日本の回復食(ORS、簡単な食事) + 役立つ英語/日本語フレーズ
緊急事態でない場合は、薬局で適切な治療を受け、適切な水分補給をすることが、元気を取り戻す最も早い方法です。日本の薬剤師は、すぐに医療機関を受診すべきかどうかについてもアドバイスしてくれます。
日本の薬局やドラッグストアで買うべきもの
- 経口補水液(ORS): ORSドリンク(ドラッグストアでよく売られています)を探しましょう。ORSが見つからない場合は、スポーツドリンクと塩分の多い食べ物を組み合わせましょう。
- 体温計:実際の発熱によりトリアージの決定が変わります。
- アセトアミノフェン(発熱/痛み用):特に脱水症状や腎臓疾患がある場合は、薬剤師に適切な薬を尋ねてください。
- 下痢止め/腸薬:薬剤師の指導がある場合のみ使用してください。発熱や血便がある場合は、下痢を「止める」ことは避けてください。
- プロバイオティクス:回復中に役立つと感じる人もいますが、効果には個人差があります。
大阪にいらっしゃる場合(または万博関連の繁忙期に訪れている場合)、大阪府では、薬局窓口での外国人対応に関する基本的な会話、症状の確認、薬の使用指導などを含むダウンロード可能な資料を提供しています。 (大阪府:薬局外国人対応マニュアルダウンロード)
日本で簡単に手に入る回復食
嘔吐が治まり、少しずつ水分を摂れるようになったら、味の薄い、軽い炭水化物と軽いタンパク質の食べ物に切り替えましょう。コンビニやスーパーマーケットで簡単にできます。
- おかゆ、うどん、プレーントースト
- おにぎり(プレーンまたはサーモンを選び、最初はマヨネーズ入りのものは避けてください)
- バナナ、アップルソース風スナック、プレーンクラッカー
- 豆腐、お吸い物、味噌汁(吐き気がひどい場合は塩分に注意してください)
症状が明らかに改善するまでは、アルコール、高脂肪食、辛い食事は避けてください。乳製品で症状が悪化する場合は、1~2日摂取を中止してください。
スマホで表示できる便利なフレーズ(英語→日本語)
- 食中毒になったと思います。
(食中毒かも知れません。食中毒かも知れません。) - 嘔吐しています。
(吐き気があります。はきけがあります。/吐き気しました。おとしました。) - 下痢です。
(下痢です。ゲリです。) - 液体を口に含んでおけません。
(水分が飲めません。水分が飲めません。) - 血が出ています。
(血が出ています。血がでています。) - 救急車を呼んでください。
(緊急車をお呼びでください。救急車を呼んでください。)
よくある質問
Q1: どの病院でも行けるのでしょうか?
A:緊急でない場合は、選択できますが、診療時間、診療科、対応言語は診療科によって異なります。Navi -iで絞り込み、事前にお電話ください。
Q2: 日本では救急車はお金がかかりますか?
A:多くの市町村では、救急車の出動は無料とされていますが、診療所・病院での診療費は自己負担となります。 さいたま市の119番通報ページなど、各市の公式ガイダンスをご覧ください。
Q3: 119番通報時に日本語が話せない場合はどうすればよいですか?
A:多くの自治体では通訳サービスを提供しています(地域によって異なります)。 徳島市や田辺市などがその例です。ご不明な場合は、とにかく電話してゆっくり話してください。
Q4: 私は日本で保険に加入していますが、2026 年の受付では何を提示すればよいですか?
A:日本では従来の健康保険証の廃止が決定しました。デジタル庁は、2025年12月1日以降は、健康保険証または資格証明書として登録されたマイナンバーカードを使用することになると説明しています。 (公式政策ページ)
Q5: 今すぐ電話できる最も速い多言語ヘルプラインは何ですか?
A:東京にお住まいの場合は、外国語対応の医療情報ダイヤル(03-5285-8181、9:00~20:00)をご利用ください。 (板橋区を例に挙げると、東京の場合)。その他の地域で困った場合は、JNTOの日本ビジターホットライン( 050-3816-2787 )が24時間年中無休でご利用いただけます。
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この記事のライター

LO-PAL 創業者
厚生労働省支援の外国人患者受入れ医療コーディネーター、法務の専門家。自らの海外生活経験と医療現場での知見をもとにLO-PALを設立。
※ 一部AIを使用して執筆しています
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