アレルギーに関する日本の食品ラベルの読み方(2026年版ガイド)
予算重視の2026年版ガイド。日本の28品目のアレルゲン表示を読み解き、コンビニやスーパーで安全に買い物し、公式コミュニケーションシートの使い方を解説します。

食物アレルギーのある人が日本で安全に食事をするのは、毎日悩まされるパズルのようです。特に、食費を節約したい場合はなおさらです。「食物アレルギーのある人のための日本旅行」ガイドの多くは、レストランやアレルギーカードに焦点を当てていますが、本当に節約できる方法はむしろこれです。コンビニやスーパーで包装済み食品を買い、アレルゲンラベルの読み方を素早く覚えることです。
この2026年版ガイドでは、日本の公式アレルゲン表示フレームワーク(「28アレルゲン」)に沿って、アレルギーに関する日本の食品ラベルの読み方を説明します。さらに、スタッフに尋ねる必要がある場合に備えて、政府からダウンロードできるコミュニケーションシートも掲載されています。
30秒戦略: (1) 原材料名を確認します。 (2) 「(一部に○○を含む)」や「○○が含まれます」といったアレルゲン表記を探します。 (3) まず表示義務のある8品目を確認し、当てはまるものがあれば「推奨」アレルゲンもチェックしてください。 (4) カウンターサービスやホテルのビュッフェでは、公式コミュニケーションシートを使って交差接触(クロスコンタミネーション)について確認しましょう。
日本が食物アレルギーに厳しいと感じる理由(そして何が変化しているのか)
日本は包装食品の表示に関しては厳格ですが、レストラン、ホテルのビュッフェ、旅館の食事では、食材の確認や交差接触(共用の調理器具、フライヤー、グリルなど)をリアルタイムで保証することが難しいため、表示が難しいことがあります。消費者向けのガイダンスでは、レストランなどの非包装食品の販売形態ではアレルゲン情報の記載が法的に義務付けられていないとされていますため、短期旅行者にとっては包装食品の方が安全な選択肢となることが多いのです。 (旅行者消費者ホットライン:日本の食品表示制度の概要) (cht.kokusen.go.jp)
コミュニケーションが途絶える理由の1つ:旅館・ホテル・ウェディング業界の回答者に対する調査を報告するCAN EATのプレスリリース(2025年8月1日)によると、アレルギー対応における最大の難しさは食材の確認であると回答した人が約70%に上り、交差接触対策も頻繁な課題としてランク付けされています。
(CAN EATプレスリリース:調査結果)(about.caneat.jp)
では、何が変わるのでしょうか?日本のアレルギー物質表示は更新されており、古いスクリーンショットを保存している旅行者を混乱させる可能性があります。消費者庁(CAA)の訪日外国人向けパンフレットには、現在必須のアレルゲン8品目と推奨アレルゲン20品目(一般的に「28」と呼ばれる)が掲載されています。 (消費者庁:訪日外国人向け食品表示制度) (caa.go.jp)
近年、推奨リストが変更されたため、一部の資料では古い「28」チャートが引き続き掲載されています。例えば、古い資料ではまだ松茸が含まれている一方で、新しい資料ではマカダミアナッツが強調されていることがあります。 (「28」リストの変更と新旧のチャートの混在について解説したCAN EATのコラム) (about.caneat.jp)
最後に、今後の最新情報にご注目ください。2026年1月、消費者庁は、全国調査のエビデンスと公式試験方法の確立に向けた進捗状況に基づき、カシューナッツを必須アレルゲンリストに追加するための協議プロセス(「推奨」から必須に変更)について公表しました。 (消費者庁通知、2026年1月13日) (caa.go.jp)
日本のアレルギー表示制度:「28種類のアレルゲン」について解説(日本の食品アレルギー表示の読み方)
「特定原材料等28品目」とは、日本で広く使われているアレルギー表示制度の通称です。簡単に言うと、包装食品には表示義務のある8種類のアレルゲンがあり、さらに推奨表示の20種類(任意表示)が存在します。消費者庁の訪日外国人向けパンフレットには、これらのアレルゲンが分かりやすく記載されており、スマートフォンにオフラインで保存しておくと便利です。 (消費者庁来庁者向けパンフレット PDF) (caa.go.jp)
重要:アレルゲンが「推奨」グループに該当する場合、実際に含まれていてもラベルの概要に記載されていないことがあります。そのため、原材料名をよく確認する必要があります。消費者庁のパンフレットにも、包装食品の一部では推奨品目がラベルに記載されない場合があると明記されています。(caa.go.jp)
| 表示義務あり(指定成分8品目) | 表示を推奨(指定原材料相当20品目) |
|---|---|
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出典:消費者庁食品表示パンフレット(caa.go.jp)
日本のパッケージにアレルギー情報が記載されている場所
ほとんどのパッケージ食品では、ラベルの2つの箇所が参考になります。
- 原材料名(成分表)
- アレルゲン表記は「(一部に○○を含む)」「○○が含まれます」または「アレルゲン」といった表示がされることが多いです。
消費者庁のパンフレットには、アレルギー物質が個別の原材料名の横に括弧で示されるパターンと、最後に「含有」などとしてまとめて表示されるパターンの2種類があると示されています。(caa.go.jp)
交差接触(「汚染」)は一部の国とは異なる方法で扱われる
日本では、原材料として使用されるアレルゲンと、意図しない混入(コンタミネーション)を区別しています。消費者庁は、製造業者は交差接触を防ぐべきだと説明していますが、リスクを完全に排除できない場合は注意書き(例:「この製品は○○を含む製品を製造している施設で製造されています」)を推奨しています。さらに同じ文書では、「含有する可能性がある」という形式の表示は認められないとされています。 (消費者庁:アレルゲン表示概要PDF) (caa.go.jp)
グルテンフリーのコンビニエンスストア:ラベルを読む人が知っておくべきこと
セリアック病の方やグルテンを厳格に避けている方は、日本のアレルゲン制度が小麦をアレルゲンとして扱っており、「グルテン」を単独の規制対象概念として扱っているわけではないことに注意してください。東京都の食品表示ガイドラインでは、「グルテンフリー」と書かれている製品でも、小麦タンパク質の含有量によっては日本で小麦のアレルゲン表示が必要になる場合があると注意喚起しています。これは、「グルテンフリー」と書いてあれば小麦表示が不要だと誤解している旅行者には驚きかもしれません。(東京都:加工食品表示ガイドライン(グルテンフリーに関する注記を含む))
小麦以外の実用的な確認ワード:すべてのグルテン含有穀物を避けたい場合は、原材料リストで大麦、麦芽、ライ麦が含まれていないかを確認してください。
なお、消費者庁のパンフレットにはアルコール飲料にはアレルギー表示の義務がないと記載されています。重度のアレルギーがある方は、カクテル、缶飲料、高アルコール飲料などを事前に確認する項目として考えてください。(caa.go.jp)
節約サバイバル:コンビニ、スーパー、デパ地下で何を買うべきか
これが予算管理の基本です。まずはパッケージ食品を選び、必要に応じてスタッフに質問してください。1〜3週間の旅行で、アレルギーが強くキッチンでの接触リスクを避けたい場合は、現実的に食事の70〜90%をパッケージ食品で済ませることが可能です。
典型的な1日の予算(ごく大まか):コンビニとスーパー(おにぎり、ヨーグルト、フルーツ、簡単な弁当、サラダなど)を利用する場合、1人1日あたり1,200〜2,500円。デパ地下は価格が高めのため、1日あたり2,000〜4,000円程度になる傾向があります。
コンビニ(セブンイレブン / ローソン / ファミリーマート):24時間ラベルチェックの裏技
コンビニはどこにでもあり(多くの場合、主要駅の出口の近くにあります)、多くの店舗は24時間営業です。ポイントは、ラベルがしっかり印刷された商品を選び、原材料や交差接触が確認できない場合は温蔵ケースのまま提供されるものを避けることです。
- 通常、ラベルの確認が最も簡単なのは、包装全体にラベルが貼られたおにぎり、パック入りサラダ、ヨーグルトカップ、フルーツ、ボトル飲料、パック入りチーズ、ゆで卵、豆腐パックなどです。
- 確認が難しいのは、おでん、カウンターの揚げ物、オープンディスプレイのパン類、スタッフが盛り付けた料理などです。
簡単な価格目安:おにぎり 120〜200円、ヨーグルト 120〜200円、シンプルサラダ 250〜450円、弁当 450〜750円(地域や物価により異なります)。
スーパーマーケット:より安く、ラベルが大きく、リピートしやすい
スーパーマーケットは、繰り返し食べる食材をお得に買える場所です。商品ラベルが大きく、品揃えも豊富で、果物や野菜の価格も手頃です。多くの都市部のスーパーマーケットの営業時間はおおむね10時から22時頃です(店により前後します)。夕方になると調理済み食品に値引きシールが貼られていることがよくあります。
節約術:朝食の「安全ベース」を2つ(ヨーグルト+フルーツ、またはご飯+シンプルなタンパク質)まとめて買っておき、1日に何度もラベルを探す手間を減らし、日中は観光に集中しましょう。
- 手間のかからない主食:白米、納豆(付属ソースの原材料も確認)、豆腐、調理済み鶏胸肉パック、缶詰の魚、バナナ、カットフルーツ。
- お土産戦略:家に持ち帰るスナックは、個包装ではなく大きなラベルがはっきりしたパッケージを選んでください。
デパ地下(デパートの食品フロア):閉店前は値引きが多いが要確認
「デパ地下」はデパートの食品売場(通常は地下1階や地下2階)を指します。品揃えは豊富で魅力的ですが、カウンターで提供される商品が多く、アレルゲン情報をスタッフに確認する必要がある場合があります。
営業時間:通常は10:00~20:00頃(百貨店や曜日により異なります)。閉店の60〜90分前に行くと弁当や惣菜に値下げシールが貼られていることが多いです。
- 適しているもの:ラベルが完全に付いた明確に包装された弁当、フルーツカップ、密封されたデザートなど。
- 要注意で確認が必要:オープンケースのデリサラダ、コロッケ、天ぷら盛り合わせ、量り売りのカウンター商品。
「包装してある方が安全」というルールを破る旅行者の2つの落とし穴
- 内袋にラベルがない場合があります。スナックの大袋の中に、ラベルのないミニパックが多数入っていることがあります。小分けにする場合は外袋も保管しておきましょう。
- 翻訳アプリでは括弧が抜けることがあります。アレルゲンは「(一部に○○を含む)」と表示されることが多いです。疑問がある場合は翻訳だけで判断せず、拡大してアレルゲンの漢字やかなを探してください。
安全に質問する: 公式のコミュニケーションシート、フレーズ、バックアップヘルプ
たとえパッケージ食品中心の戦略をとっていても、ホテルの朝食やデパ地下の商品、ラベルが不明瞭な場合など、いずれは尋ねる必要が出てきます。最も賢明なのは、公式のコミュニケーションツールを使うことです。そうすれば、騒がしい列で即席に医療リスクを抱え込むような事態を避けられます。
食物アレルギーコミュニケーションシート(公式・スマートフォン対応)
消費者庁はスマートフォン対応の食物アレルギー用コミュニケーションシートを多言語で提供しています。同じ消費者庁のパンフレットページには旅行者向けの重要な注意事項が記載されています。まずファイルをダウンロードして保存してください。オフラインで使えるよう保存することをお勧めします。チェックボックスが正しく機能しない場合があるため、Adobe Readerの使用を推奨します。 (消費者庁パンフレットのページ:コミュニケーションシート+チェックボックスに関する注意事項) (caa.go.jp)
- CAAパンフレットのページを開き、英語版の「(スマートフォン対応)食物アレルギーコミュニケーションシート」をダウンロードしてください。
- オフラインで保存します(地下や田舎でも使用できます)。
- 避けるべきアレルゲンにチェックを入れ、シートをスタッフに見せてアイコンを指し示してください。
- 交差接触の明確化が必要な場合は、共用の製造ラインや厨房について尋ねるための項目を使ってください。
また、CAAの「日本の食品表示制度(訪日外国人向け)」PDFも保存しておきましょう。このPDFには公式のアレルゲンリストと、パッケージ上のアレルゲン表記の表示例が記載されています。 (CAA来訪者向けパンフレットPDF) (caa.go.jp)
ピクトグラムや多言語を好む場合は、地方自治体のシート(東京と大阪)
東京:東京都では、ピクトグラムと多言語(英語、中国語、韓国語、タイ語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語など)に対応した「アレルギーコミュニケーションシート」をダウンロードできます。 (東京:アレルギーコミュニケーションシートダウンロードページ) (hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jp)
大阪府:大阪府は、2025年3月13日に多言語対応シートを更新し、A3サイズで折りたためる防水仕上げのシートを11言語(英語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、タイ語、フランス語、インドネシア語など)で提供しています。 (大阪府:コミュニケーションシート詳細) (pref.osaka.lg.jp)
必須フレーズ(短く、直接的で、コピー&ペーストしやすい)
- 私は食物アレルギーがあります。
- これは(小麦/卵/乳/…)が含まれていますか?
- 少量でも口にすると症状が出ます。
- 交差接触(コンタミネーション)のリスクはありますか?
バックアップヘルプ:ホットラインと緊急時の対処法
旅行中に緊急のサポートが必要な場合は、日本政府観光局(JNTO)が運営するJapan Visitor Hotline(英語・中国語・韓国語対応、24時間年中無休)をご利用ください。電話番号は050-3816-2787(海外から:+81-50-3816-2787)。 (JNTO:Japan Visitor Hotline) (japan.travel)
緊急の場合は、 119番(救急車/消防)または110番(警察)に電話してください。旅行者としてラベル表示や消費者問題に直面している場合は、日本の旅行者消費者ホットライン( 03-5449-0906 )もご利用いただけます。受付時間は平日10:00~12:00、13:00~16:00(土日祝日は休業)です。 (旅行者消費者ホットラインのページ) (cht.kokusen.go.jp)
よくある質問 (2026)
Q1: 日本ではレストランでアレルゲン情報の提供が義務付けられていますか?
A: 包装食品ほど明確な表示義務はありません。そのためこのガイドでは包装食品を優先し、問い合わせが必要な場合は公式コミュニケーションシートを使うことをおすすめしています。(cht.kokusen.go.jp)
Q2: 日本で「アレルゲン28品目」とはどういう意味ですか?
A: 一般的には、包装食品に表示が義務付けられている8種類の必須アレルゲンと、表示が推奨される20種類の追加アレルゲンを指します。(caa.go.jp)
Q3: 最初に探すラベル表記は何ですか?
A: まず原材料名(成分)を確認し、「(一部に○○を含む)」や「アレルゲン」といった表記を探してください。交差接触に敏感な場合は、製造ラインに関する注意書きも確認しましょう。 (caa.go.jp)
Q4: 日本で「グルテンフリー」はいつも明確ですか?
A: 必ずしもそうとは限りません。日本のアレルギー規制は小麦の表示に重点を置いており、「グルテンフリー」の表記と小麦アレルゲン表示が旅行者の予期しない形で重なる可能性があるとガイダンスで指摘されています。(hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jp)
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LO-PALは、外国人住民や観光客が地元の日本人ヘルパーとつながり、迅速なQ&Aや実用的なサポートを受けられるマッチングサービスです。特に現地で正確な回答がすぐに必要な場合に便利です。
- 購入する前に、ラベルの写真を投稿し、アレルゲン欄に日本語で何と書かれているか教えてもらってください。
- 店内サポート:スーパーマーケットやデパ地下で買い物補助を依頼し、スタッフと一緒にアレルゲンリストを確認できます。
- 言語の対応:英語、中国語、ベトナム語、ポルトガル語、韓国語、ネパール語、タガログ語、インドネシア語、スペイン語でサポートを受けられます。
この記事のライター

LO-PAL 創業者
厚生労働省支援の外国人患者受入れ医療コーディネーター、法務の専門家。自らの海外生活経験と医療現場での知見をもとにLO-PALを設立。
※ 一部AIを使用して執筆しています
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