日本の妊婦健診:母子手帳と14回分の補助券
母子手帳を受け取ると、80,000円から120,000円相当の妊婦健診補助券14回分が交付されます。区役所での申請方法、補助券でカバーされる内容、自己負担費用について解説します。

要点:妊娠がわかったら、できるだけ早く区役所または市役所で妊娠の届け出を行い、母子手帳(ぼしてちょう)と、妊婦健診費用の大部分をカバーする14回分の妊婦健診補助券を受け取りましょう。補助券がない場合、妊婦健診は1回あたり5,000円から15,000円の自己負担となります。母子手帳は主要都市のほとんどで英語版が用意されています。窓口で尋ねてみましょう。
この情報は、厚生労働省のガイドラインおよび地方自治体のウェブサイトに基づき、2026年3月現在のものです。妊娠から育児までの全体像については、日本の出産に関する完全ガイドをご覧ください。
母子手帳(母子健康手帳)とは?
母子手帳(ぼしてちょう)は、地方自治体が発行する小さな冊子で、妊娠期間全体からお子さんの6歳頃までの健康状態を記録します。日本の医療機関では広く認識されています。妊婦健診、出産時、出産後のお子さんの予防接種や健康診断の際には毎回持参します。
これは単なる記録以上のものです。あなたが医療を受けていることの証明であり、妊婦健診の費用を補助する妊婦健診補助券(にんぷけんしんほじょけん)が付いています。
母子手帳の入手方法
お住まいの地域の区役所(くやくしょ)/市役所(しやくしょ)または保健センター(ほけんせんたー)/保健所(ほけんじょ)の健康福祉窓口に行ってください。妊娠届出書(にんしんとどけでしょう)を提出する必要があります。
持参するもの:
- 在留カード(ざいりゅうかーど)
- マイナンバーカードまたは通知カード
- 健康保険証
- 医師による妊娠確認書(必須ではないが、推奨)
いつ行くべきか:医師によって妊娠が確認されたらすぐに、理想的には妊娠6週目から10週目頃です。期限はありませんが、補助券は初期から使用する際に最も価値があります。
窓口で言うこと:「妊娠届を出したいです」(にんしんとどけをだしたいです)と伝えてください。
母子手帳の英語版
多くの自治体では、母子手帳を英語やその他の言語で提供しています。区役所に行った際に、「英語の母子手帳はありますか?(えいごのぼしてちょうはありますか?)」と尋ねてみましょう。
お住まいの自治体にない場合は、母子健康手帳外国語版発行団体 (MCFH) から多言語版を注文できます。英語版、中国語版、韓国語版、タイ語版、タガログ語版、ポルトガル語版、インドネシア語版、スペイン語版、ベトナム語版、ネパール語版、ビルマ語版が利用可能です。
妊婦健診補助券14回分について
母子手帳を受け取る際に、妊婦健診補助券(にんぷけんしんほじょけん)のセットも受け取ります。通常14回分の補助券が発行され、妊婦健診費用が補助されます。厚生労働省が推奨する標準的なスケジュールは以下の通りです。
| 妊娠期間 | 健診頻度 | 回数 |
|---|---|---|
| 妊娠4週〜23週 | 4週間に1回 | 約4回 |
| 妊娠24週〜35週 | 2週間に1回 | 約6回 |
| 妊娠36週〜出産 | 1週間に1回 | 約4回 |
| 合計 | 約14回 |
補助券でどれくらいカバーされるか?
補助額は自治体によって大きく異なります。全国一律の基準はなく、各市/区が独自の補助券額を設定しています。
| 都市 | 補助額合計(補助券14枚合計) | 備考 |
|---|---|---|
| 東京都(23区、平均) | 約90,000円〜110,000円 | 区によって異なる。一部の区はより多くを負担。 |
| 大阪市 | 約120,000円 | 一部の補助券には追加検査が含まれる。 |
| 横浜市 | 約80,000円〜90,000円 | |
| 全国平均 | 約105,000円 | 厚生労働省調査による |
自己負担額:通常の妊婦健診は、行われる検査によって5,000円から15,000円かかります。補助券で5,000円から10,000円程度がカバーされることがあります。標準的な妊娠の場合、補助券による補助後でも、14回の健診全体で合計30,000円から70,000円程度の自己負担が発生すると予想されます。
NIPT(非侵襲的出生前遺伝子検査)や高度な超音波検査などの特殊な検査は、補助券の対象外であり、別途100,000円から200,000円かかることがあります。
健診での補助券利用方法
各補助券には、その健診でカバーされる検査が事前に印刷されています。予約の前に、補助券をクリニックの受付に提出するだけです。クリニックは補助対象額を直接自治体に請求し、あなたは差額のみを支払います。
重要なルール:
- 補助券は自治体に紐付けられています。妊娠中に別の市に引っ越した場合、新しい市の区役所で古い補助券を新しいものに交換する必要があります。新しい市では、異なる金額の補助券が発行される場合があります。
- 補助券は出産後に期限切れとなります。未使用の補助券は持ち越すことはできません。
- お住まいの自治体以外の医療機関で受診する場合:病院がお住まいの都道府県と異なる場合、補助券が直接利用できないことがあります。この場合、一旦全額を支払い、後で区役所で償還払い(しょうかんばらい)を申請してください。すべての領収書を保管しておきましょう。
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各妊婦健診の内容
日本の妊婦健診は、ほぼ標準的なパターンで行われます。
- 毎回:体重、血圧、尿検査、子宮底長測定、胎児心拍確認
- 初回(妊娠6週〜10週):妊娠確定、血液検査(血液型、貧血、B/C型肝炎、HIV、梅毒、風疹抗体)、超音波検査
- 中期:血糖値検査(妊娠24週〜28週頃)、B群レンサ球菌検査(妊娠35週〜37週頃)
- 後期(妊娠36週から毎週):NST(ノンストレステスト)による子宮収縮のモニタリング、子宮頸管長の確認
超音波検査:日本は欧米諸国に比べて超音波検査が頻繁に行われます。ほぼ毎回超音波検査を受けることができます。2Dの場合もあれば、3D/4Dの場合もあります。多くのクリニックでは、印刷された写真やUSB記録を提供してくれます。
健康保険に加入していない場合
妊婦健診は妊娠が病気として分類されないため、健康保険(けんこうほけん)の対象外です。補助券が主な費用補助となります。ただし、妊娠合併症(妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、切迫早産など)を発症した場合は、その治療は保険適用となります。
健康保険に加入していない場合は、すぐに加入してください。日本に居住するすべての住民(在留カードを持つ外国人も含む)は、以下のいずれかに加入する必要があります。
- 社会保険(しゃかいほけん) — 勤務先を通じて、または
- 国民健康保険(こくみんけんこうほけん / NHI) — 区役所を通じて
家族を健康保険に追加する方法については、家族の健康保険加入ガイドをご覧ください。
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区役所訪問のための現地ヘルパーを利用する
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この記事のライター

LO-PAL 創業者
厚生労働省支援の外国人患者受入れ医療コーディネーター、法務の専門家。自らの海外生活経験と医療現場での知見をもとにLO-PALを設立。
※ 一部AIを使用して執筆しています
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